ヘレンド　康煕シリーズ特集

康煕とは

［ Quangxi／康煕 ］
清朝でもっとも優れた皇帝の誉れ高い第四代賢帝「康煕（こうき）」の名を冠したパターンです。
繊細極まりないグラディエーション（ぼかし）技法を採り入れたペイントは高難易度です。
立体的な花模が漆黒の黒地に浮き上がってみえる誰もが認める名品です。
また、取手部分には鱗模様の生き物が美しいぼかし彩色で施されています。
細部までこだわりぬいた、高度な技術と遊び心が詰まった魅力的な逸品です。

康煕のデザイン

康煕（QUA）は東洋の優雅な美意識と西洋の洗練された技術が見事に融合したデザインです。
漆黒の背景に繊細なグラディエーション技法で精緻に描かれた花模様や曲線的なデザインが、全体に華やかさと気品を与え、見る者を魅了します。
中国の伝統的な吉祥文様を現代風にアレンジし、花弁の質感や色彩の移り変わりが職人の技を光らせます。
取手や装飾には唐子人形が配置され、東洋的エレガンスを強調しています。
シンプルでありながらも存在感のある装飾は、上品で優雅な食卓を演出します。

康煕の歴史

康煕（QUA）は、19世紀にヘレンドがシノワズリデザインを取り入れたシリーズの一つで、中国の康煕帝時代の美術や文化に触発されています。
この絵柄は、ヨーロッパの貴族や王侯貴族に非常に人気があり、特にその繊細な装飾が注目されました。
ヘレンドの技術と伝統を受け継ぎ、今もなお愛され続けています。

康煕の特徴

1. 緻密な模様と高難易度の技法

花模様は、細部まで緻密に描かれ、自然の美しさを見事に表現しています。
優雅な曲線が、洗練された印象を与え、特別な食卓のひとときを演出してくれます。
漆黒の背景に繊細なグラディエーション技法で立体感を表し、ヘレンドの高いハンドメイド技法と緻密性が光ります。
花弁の質感や色彩の移り変わりが熟練した職人技による賜物です。

2. シノワズリデザイン

17～18世紀にヨーロッパで流行したシノワズリ（中国趣味）の影響を受け、康煕は東洋風の装飾が施された優雅なデザインに仕上げられています。
緻密な花模様と美しい緑色の葉が特徴で、中国の伝統美とヨーロッパの磁器文化が見事に融合しています。
そのエキゾチックな魅力は、当時の貴族たちに愛され、現在もなお世界中の食器愛好家から高い評価を得ています。

3. 職人技の圧倒的な精密性

ヘレンドの磁器はすべて熟練した職人の手作業によって装飾されています。
高度な技術と長年の経験を持つ職人たちによる精巧な絵付けは、ヘレンドならではの芸術性の高さを感じさせます。
すべてのデザインは熟練の職人による手描きで、繊細な装飾が施されています。
細部までこだわり抜かれた絵付けは、一点一点が唯一無二の芸術品となります。

4. 東洋と西洋の融合

中国の康煕帝時代を彷彿とさせるシノワズリ調の美しいデザインが、ヘレンドの職人技と融合しています。
東洋のエキゾチックな美しさと西洋の気品が見事に調和し、独自の魅力を生み出しています。
中国・康煕帝時代の華やかな美意識を受け継ぎつつ、ヨーロッパの貴族文化に合う洗練されたスタイルが確立されており、その独自性が長年にわたり愛され続ける理由のひとつです。

5. 高級感と格式のある仕上がり

康煕は、贅沢な色彩と優雅なモチーフが調和し、どの角度から見ても美しい完成度を誇ります。
さらに、ヘレンドの磁器はその品質の高さから、王侯貴族の間で格式ある食器として扱われてきました。
康煕もまた、その伝統を受け継ぎ、格式を重んじる場にふさわしい品格を備えています。
日常の食卓を格上げするだけでなく、特別な席や大切なおもてなしの場面でも、上質な空間を演出する一品となるでしょう。
贈答品やコレクションとしても価値が高く、時を超えて愛され続ける逸品です。

ヘレンド
康煕の商品を見る