ロイヤルコペンハーゲン（Royal Copenhagen）特集

ロイヤルコペンハーゲンとは

ROYAL COPENHAGEN ロイヤルコペンハーゲンは1775年の創設以来、デンマーク王室と深いつながりを持つ名窯であることは有名です。
現在もデンマーク王室御用達の製陶所として、伝統的なハンドペイント技術を守りながら高級食器を製造しています。
ロイヤルコペンハーゲンが世界に知られるようになったのは1855年にアートディレクターに就任したアーノルド・クローの功績によります。

ロイヤルコペンハーゲンの歴史

設立と初期の発展

1775年 クリスチャン7世国王とユリアナ・マリア王太后の援助により「ロイヤルコペンハーゲン」が王室御用達窯として設立される。

1779年 ユリアナ・マリア王太后がマイセンより技術者を集め「王立デンマーク磁器製陶所」となる。

代表作の誕生と発展

1790年 国王クリスチャン7世の命により「フローラダニカ」食器セットの制作が開始される。

1800年代初頭 伝統的な製法と新技術の導入により、製品の品質が向上する。
この頃、手描きの絵付け技術が注目をされる。

1868年 デンマーク王室が「ロイヤル」の称号を残すことを条件に窯を民間企業に売却する。

近代化と国際的な評価

1884年 アートディレクターにアーノルド・クローが就任し経営の刷新を図る。

1908年 ブランドを代表するシリーズ「イヤープレート」の制作が開始される。

1918年 モダンなデザインを取り入れた新シリーズが登場し、スタイルが多様化する。

1960年代 ロイヤルコペンハーゲンの製品が国際的に評価され、海外市場にも進出する。

2012年 フィンランドの企業「フィスカース」に買収される。

ロイヤルコペンハーゲンは、250年の歴史と伝統を守りながら、デンマーク王室御用達ブランドとして、その芸術性と技術力で世界中から愛される高級食器ブランドとしての地位を確立しました。

ロイヤルコペンハーゲンとアーノルド・クロー

アーノルド・クローは、ロイヤルコペンハーゲンの歴史において重要な芸術家兼デザイナーです。

アーノルド・クロー（Arnold Krog）は1856年デンマークの製鉄所の熟練工の家に生まれました。
1880年 コペンハーゲンのアカデミー・オブ・ファインアーツを卒業しました。

1884年 ロイヤルコペンハーゲンに入社後すぐに、1700年代の古いブルーフルーテッドパターンに着想を得て、時代に合った新しいデザインの開発に着手しました。

1889年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞し、クローはロイヤルコペンハーゲンの国際的な飛躍のきっかけを作りました。

1900年のパリ万国博覧会では、貝殻にインスピレーションを得たテーブルウェアでクロー個人としてもグランプリを受賞しました。

クローはデザインだけでなく製造工程にも関わり、技術の向上や新しい技法の導入に貢献しました。
また、日本の芸術「ジャポニズム」に影響を受けており、その要素を取り入れた独自のスタイルを確立しました。
クローの功績によりロイヤルコペンハーゲンは国際的な名声を獲得し、数十年にわたって数々の賞を受賞しました。
アーノルド・クローは、デンマークの陶磁器デザインに新しい息吹を吹き込み、ロイヤルコペンハーゲンを世界的なブランドへと成長させました。

ロイヤルコペンハーゲンの代表的なシリーズと特徴

ブルーフルーテッドシリーズはプレイン、フルレースの順で製品化され、その次に ハーフレ－スがリリースされました。

「ブルーフルーテッド・プレイン」

ブルーフルーテッドシリーズのなかで最初にデザインされたプレインは、シンプルなデザインで、テーブルコーディネートがし易い点でも根強い人気をもっています。
中国を起源とする麦わら菊をモチーフにしたこのパターンはヨーロッパ各地で採り入れられましたが、ロイヤルコペンハーゲンのフルーテッドシリーズこそ青絵手描下絵を駆使した代表となっています。

ロイヤルコペンハーゲン
ブルーフルーテッド・プレイン
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「ブルーフルーテッド・フルレース」

ブルーフルーテッドシリーズのなかでもっとも豪華なパターンで、エレガントさとゴージャスさが同居する世界中のファン憧れのパターンです。
繊細な手作りのフォームに緻密な下絵が施される名品です。
フルレースシリーズはデンマークのペインターによって絵付けされています。

ロイヤルコペンハーゲン
ブルーフルーテッド・フルレース
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「ブルーフルーテッド・ハーフレース」

すっきりしたプレインと豪華なフルレースのそれぞれの良さを採り入れて見事な調和を見せる秀逸なデザインです。
下絵付けによる手描きで価格も中間帯ですので、フルーテッドシリーズのなかではもっとも人気のパターンです。

ロイヤルコペンハーゲン
ブルーフルーテッド・ハーフレース
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「スターフルーテッド」

ロイヤルコペンハーゲンにはRoyal Christmasというクリスマスアイテムシリーズがラインアップされています。
スターフルーテッドクリスマスもその一つです。
クリスマスリースにハートのオーナメント。大きな赤いリボンのついたもみの木に、 クリスマスハート、ドラム、エンジェルなど、伝統的なオーナメントがデコレーションされています。

ロイヤルコペンハーゲン
スターフルーテッド
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「ブルーパルメッテ」

1880年代から続く伝統的なロイヤルコペンハーゲンの人気パターンのブルーフルーテッドをモチーフに和洋中選ばずに使える新パターンとして発表されました。
和食文化に合わせて新たに開発されたシェイプ群も人気の秘訣です。

ロイヤルコペンハーゲンの製品は、どんなスタイルの空間にも調和し、長年にわたって使い続けられる魅力にあふれています。

ロイヤルコペンハーゲン
ブルーパルメッテ
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「イヤープレート」

ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートは、1908年の初年度版から100年以上にわたり、さまざまなシーンを描き続け、人々の心を捉えてきました。
2025年にはロイヤルコペンハーゲン創業250周年を迎えます。
ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートは1908年に初めて制作され、以降現在に至るまで、一枚も欠かすことなく毎年制作され続けています。
1908年当時と変わらず、コバルトブルーの陰影を美しく表現するアンダーグレイズ技法が用いられ、イヤープレートの型はその年の生産終了後にすべて壊されるため、翌年以降に同じプレートを再生産することはできません。
そのため、現存するプレートは制作当年中に発売されたものだけとなります。

ロイヤルコペンハーゲン
イヤープレート
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ロイヤルコペンハーゲンの魅力

1.文化と伝統の継承

ロイヤルコペンハーゲンは1775年にデンマーク王室の支援を受けて設立された、300年以上の歴史を持つ老舗ブランドです。
当初は王室用の高級陶磁器を製造していましたが、次第に一般向けの製品も手掛けるようになりました。
長い歴史の中で培われた技術と伝統は、現代においても高く評価され、ブランドの魅力の源となっています。

2. 卓越したクラフトマンシップ

ロイヤルコペンハーゲンの製品は、卓越したクラフトマンシップによって作られ高い品質と繊細な装飾が特徴です。
デンマーク国内で採掘された粘土を使用し、1400度以上の高温で焼成することで、強度と白さを実現しています。
特に、熟練の職人による手描きの絵付けや、金彩・プラチナ彩の装飾は、他の追随を許さない美しさを生み出しています。

3. 時代を超えたデザイン

ロイヤルコペンハーゲンのデザインは、クラシックな美しさと現代的な感覚を融合させており、時代を超えた魅力を持っています。
伝統的なブルーフルーテッドシリーズをはじめ、コバルトブルーの絵柄が特徴的です。
王冠と3本の鮮やかなブルーの波型ラインで構成されるマークは、ブランドの象徴となっています。
これらのデザインは、家庭の食卓を美しく飾るだけでなく、インテリアとしても多くの人々に愛されています。

4. コレクターズアイテムとしての魅力

ロイヤルコペンハーゲンから、毎年発売されるイヤープレートはコレクタブルなアイテムとしても有名です。
初年度は1908年で2024年に117枚目を迎える名作シリーズです。
1908年当時と変わらずコバルトブルーの陰影を美しく表現するアンダーグレイズ技法で制作されています。
また、クリスマスアイテムなど限定の製品も人気があり、希少性の高いコレクションとして愛好家に支持されています。

5. 日常使いからフォーマルシーンまで幅広い用途

ロイヤルコペンハーゲンの製品は、高級感があることはもとより実用性も兼ね備えています。
日常的な食事シーンから特別な日のフォーマルな食卓まで幅広い用途にご使用いただけます。
また、シンプルなデザインは他のシリーズとの組み合わせしやすく、自分好みのテーブルコーディネートを楽しむことができます。
また、ウェディングや特別な記念日などの贈り物にも最適で、使用する方のお好みに合わせた製品選びができる点も人気のひとつです。
この様に、さまざまなシーンで使えるアイテムはライフスタイルを豊かにしてくれます。

ロイヤルコペンハーゲン
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